先物プロップのドローダウンの種類(EOD、日中トレーリング、固定の違いと止まる位置)
- 最大ドローダウンは、残高がそこに触れると評価は失格、資金口座は終了する「損失の下限」です。下限の動き方は、終値ベース(EOD)、日中トレーリング、固定の3つに分かれます。
- EOD でも、下限に触れたかどうかは取引中にリアルタイムで判定され、含み損も含まれます。違うのは下限が上がるタイミングで、EOD は1日の終わりの残高、日中トレーリングは含み益を含む取引中の最高値に合わせて上がります。
- 多くの会社では、残高が一定の水準まで増えると下限が止まり(固定)、それ以上は上がりません。止まる位置は評価中と資金口座で違うことがあるため、各社の数字を確かめます。
先物プロップのドローダウンとは:口座が終わる「損失の下限」
先物プロップファームの最大ドローダウン(会社によって MLL、Max Loss Limit、Maximum Trailing Drawdown などと呼ばれます)は、口座の残高がここまで下がったら終わり、という下限です。評価口座なら失格、資金口座なら口座の終了です。利益目標と並んで、評価でいちばん大事なルールです。
たとえば 50K の口座で最大ドローダウンが$2,000なら、始めた時点の下限は$48,000です。ここまでは各社で同じですが、利益が出たあとに下限がどう動くかが方式によって違います。下限が利益に合わせて上がる方式をトレーリング、動かない方式を固定(スタティック)と呼びます。
最大ドローダウンとは別に、1日の損失上限(DLL)がある口座もあります。DLL は1日の損失の上限で、Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング)、Lucid Trading、Tradeify、Topstep の評価と資金口座の多くでは、到達してもその日の取引が止まるだけで口座は続きます(ソフトな上限)。これに対して最大ドローダウンは、触れた時点で口座が終わります。この記事では最大ドローダウンを扱います。
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出典: 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式サイト / 公式サイト(1日の損失上限) / 公式ヘルプ(1日の損失上限) / 公式ヘルプ(1日の損失上限) 2 / 公式ヘルプ(XFA)
3つの方式:EOD、日中トレーリング、固定
終値ベース(EOD トレーリング)
EOD は End of Day の略で、1日の取引が終わった時点の残高(終値ベースの残高)に合わせて下限が上がる方式です。Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング) は、4:59:59 PM ET の終値で「最高の終値残高から最大ドローダウンの額を引いた値」に下限を計算し直すと説明しています。Tradeify も、最高の EOD 残高を追いかけて上がるだけで下がらず、更新は1日1回と書いています。
取引中に含み益が大きく出ても、その日のうちに利益を戻して終われば、下限は上がりません。下限が上がるのは、その日の終わりの残高がそれまでの最高を超えた時だけです。
日中トレーリング(Intraday Trailing)
日中トレーリングは、取引中の残高の最高値に合わせて下限がすぐに上がる方式です。この最高値には含み益も入ります。Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング) は、含み益を含む最高残高(Peak Balance)から一定額下に下限があり、上にだけ動き、日ごとのリセットはないと説明しています。Take Profit Trader の PRO も、実現益と含み益のピークに追随する方式です。
日中トレーリングでは、ポジションを持っている間に含み益が出た時点で下限が上がります。その後に価格が戻って利益が減ると、下限までの余裕は始めより小さくなります。
固定(スタティック)
固定は、始めた時点の下限が動かない方式です。掲載6社では、通常のプランより実験的なプランや特定の段階で使われています。たとえば Topstep(トップステップ) Labs の $25K Static と $50K Static の Trading Combine、My Funded Futures の Studio のプラン、Lucid Trading の LucidMaxx のライブ口座が固定の下限です。
| 方式 | 下限が上がるタイミング | 含み益の扱い | 下限に触れたかの判定 |
|---|---|---|---|
| 終値ベース(EOD) | 1日の終わりの残高が最高を超えた時(1日1回) | 下限の計算には入らない | 取引中にリアルタイム(含み損を含む) |
| 日中トレーリング | 取引中の残高が最高を超えた時(すぐ) | 下限の計算に入る | 取引中にリアルタイム(含み損を含む) |
| 固定 | 上がらない | 関係しない | 取引中にリアルタイム(含み損を含む) |
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出典: 公式サイト / 公式サイト 2 / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(記事) 2 / 公式サイト 3 / 公式ヘルプ(Topstep Labs) / 公式ヘルプ(記事) 3 / 公式ヘルプ(記事) 4
含み損の扱い:EOD でも取引中に下限に触れたら終わり
EOD という名前から、1日の終わりの残高が下限を割らなければよいと考える方もいますが、掲載6社の EOD 方式ではそうなりません。EOD が決めるのは下限の位置を更新するタイミングで、下限に触れたかどうかは取引中もリアルタイムで見られます。
- Apex Trader Funding:EOD の下限は翌セッション中リアルタイムで適用され、含み損で触れても失格です。
- Tradeify:判定はリアルタイムで、含み損益を含む純清算価値が一瞬でも下限に届けば即失格です。日中に戻しても取り消されません。
- Topstep:MLL は日中の含み損益を含めてリアルタイムで監視され、終値ベースの残高に合わせて上がります。
- Take Profit Trader:最低残高に届くと、実現損か含み損かを問わず即時に清算されます。
つまり、どの方式でも「ポジションを持っている間の最も悪い時点」が下限より上にある必要があります。日中トレーリングでは、これに加えて含み益の最高値でも下限が上がるため、利益を伸ばしている途中に戻されると余裕が早く減ります。
1日の損失上限(DLL)を、損切りの代わりに使わないよう注意している会社もあります(Tradeify)。相場が急に動くと、上限を超えて損失が出ることがあるためです。
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出典: 公式サイト / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(記事) 2 / 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式サイト 2 / 公式ヘルプ(1日の損失上限)
評価中と資金口座で下限が止まる位置の違い
トレーリングの下限は、ずっと上がり続けるわけではありません。多くの会社では、残高が一定の水準を超えると下限が止まり(ロック)、それ以降は動きません。止まる位置は大きく2つの型があります。
- 開始残高で止まる型:下限が始めた時の残高まで上がると止まります。50K なら$50,000です。Take Profit Trader の Test、Topstep の Trading Combine がこの型です。
- 開始残高+$100で止まる型:下限が始めた時の残高より$100上で止まります。50K なら$50,100です。Apex Trader Funding の PA、Lucid Trading の LucidPro、My Funded Futures の Sim Funded、Tradeify の Sim Funded がこの型です。
評価中と資金口座で止まり方が違う会社もあります。Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング) の評価では、Rithmic と WealthCharts の口座は下限が利益目標に届いた残高(50K なら$53,000)で止まり、Tradovate の口座は止まらずに上がり続けます。Tradeify は、評価中は下限が止まらず、止まるのは資金口座だけです。
Topstep(トップステップ) の XFA は、開始残高を$0と表示し、下限は 50K なら -$2,000 から上がって$0で止まります。初回の出金のあとは下限が$0に固定されます。表示の仕方は違いますが、「始めた時の水準で止まる」形です。
下限が止まると、それ以上利益が増えても下限は上がらないため、利益を積むほど下限までの余裕が広がります。出金の条件(バッファ)がこの止まる位置と結びついている会社も多くあります。
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出典: 公式サイト / 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式サイト 2 / 公式サイト 3 / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(記事) 2 / 公式ヘルプ(記事) 3
掲載6社のドローダウンの方式
掲載6社の主なプランの方式を、50K の口座で並べました。どの会社もプランや段階で方式が変わることがあるため、使うプランの数字は各社のルール記事で確かめてください。
| 会社 | 評価の方式 | 資金口座の方式 | 50K の額 | 下限が止まる位置 |
|---|---|---|---|---|
| Apex Trader Funding | Intraday Trail は日中トレーリング、EOD Trail は EOD | 評価と同じ方式(Intraday PA/EOD PA) | $2,000 | 評価:Rithmic と WealthCharts は$53,000、Tradovate は止まらない。PA:$50,100 |
| Lucid Trading | LucidPro と LucidFlex は EOD。LucidDaily は EOD か日中を選ぶ | LucidPro と LucidFlex は EOD、LucidDaily は日中 | $2,000 | LucidPro:残高が$52,100を超えると$50,100 |
| My Funded Futures | EOD(Builder、Rapid、Rapid EOD、Pro) | Builder と Rapid EOD は EOD、Rapid は日中、Pro は確認中 | $2,000 | Sim Funded:$50,100 |
| Take Profit Trader | EOD(Test) | 日中(PRO) | $2,000 | Test、PRO とも開始残高($50,000) |
| Topstep | 終値ベースの残高に追随(Trading Combine) | 同じ(XFA) | $2,000 | Trading Combine:$50,000。XFA:$0 |
| Tradeify | EOD(全口座) | EOD(全口座) | $2,000 | 評価:止まらない。Sim Funded:$50,100 |
同じ「50K、$2,000」でも、方式と止まる位置が違えば、取引中に持てる余裕は変わります。数字だけでなく方式まで比べることが大事です。
Apex Trader Funding のドローダウン(Intraday と EOD)を見る
Take Profit Trader の Test と PRO を見る
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出典: 公式サイト / 公式サイト 2 / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(記事) 2 / 公式サイト 3 / 公式サイト(API) / 公式ヘルプ(記事) 3 / 公式ヘルプ(記事) 4 / 公式サイト 4 / 公式サイト 5 / Take Profit Trader 公式サイト / 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式ヘルプ(記事) 5 / 公式ヘルプ(記事) 6
同じ損益でも結果が変わる例
3つの方式の違いを、仮の数字で比べます。50K(開始残高$50,000)、最大ドローダウン$2,000の口座で、2日間同じ取引をした場合です。各社のルールそのものではなく、方式の違いを見るための例です。
- 1日目:ポジションの含み益が一時+$1,500(残高$51,500)まで増えたあと、価格が戻り、+$500(残高$50,500)で1日を終えました。
- 2日目:取引中に1日目の終わりから-$1,200の含み損が出て、残高が一時$49,300まで下がりました。
| 方式 | 1日目の終わりの下限 | 2日目の最も悪い時点($49,300) | 結果 |
|---|---|---|---|
| 日中トレーリング | $49,500(取引中の最高$51,500から$2,000下) | 下限$49,500を下回る | 2日目に口座が終わる |
| 終値ベース(EOD) | $48,500(1日目の終わり$50,500から$2,000下) | 下限まで$800の余裕 | 口座は続く |
| 固定 | $48,000(動かない) | 下限まで$1,300の余裕 | 口座は続く |
日中トレーリングでは、1日目の含み益の最高値で下限が$49,500まで上がっていたため、2日目の含み損で下限に触れました。EOD では1日目の終わりの残高で下限が決まるため、同じ取引でも余裕が残ります。
日中トレーリングの口座では、含み益を大きく伸ばしてから戻すと、その分だけ下限までの余裕が減ります。EOD の口座でも、取引中の含み損で下限に触れれば終わる点は同じです。どちらの方式でも、取引を始める前に「いまの下限はいくらか」をダッシュボードで確かめておくと、思わぬ終了を避けやすくなります。
この節の出典(3件)
出典: 公式サイト / 公式サイト 2 / 公式ヘルプ(最大ドローダウン)
よくある質問
EOD のドローダウンなら、取引中の含み損は気にしなくてよいですか?
いいえ。EOD が決めるのは下限が上がるタイミングで、下限に触れたかどうかは取引中もリアルタイムで判定されます。Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング)、Tradeify、Topstep、Take Profit Trader はいずれも、含み損で下限に触れても口座が終わると説明しています。
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出典: 公式サイト / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式サイト 2
日中トレーリングと EOD では、どちらが有利ですか?
トレーリングの下限は、どこまで上がりますか?
多くの会社では、一定の水準で止まります。Take Profit Trader(テイク・プロフィット・トレーダー) の Test と Topstep の Trading Combine は開始残高、Apex Trader Funding の PA、Lucid Trading の LucidPro、My Funded Futures と Tradeify の Sim Funded は開始残高+$100で止まります。Tradeify の評価のように止まらない口座もあります。
この節の出典(6件)
出典: 公式サイト / 公式ヘルプ(最大ドローダウン) / 公式サイト 2 / 公式ヘルプ(記事) / 公式ヘルプ(記事) 2 / 公式ヘルプ(記事) 3
1日の損失上限(DLL)に届いたら口座は終わりますか?
多くの会社では、DLL に届いてもその日の取引が止まるだけで、口座は続きます(Apex Trader Funding(エイペックス・トレーダー・ファンディング)、Lucid Trading、Tradeify、Topstep の評価と XFA など)。口座が終わるのは最大ドローダウンに触れた時です。会社やプランによって扱いが違うため、各社のルールを確かめてください。
この節の出典(4件)
出典: 公式サイト(1日の損失上限) / 公式ヘルプ(1日の損失上限) / 公式ヘルプ(1日の損失上限) 2 / 公式ヘルプ(XFA)
固定(スタティック)のドローダウンのプランはありますか?
掲載6社では、Topstep(トップステップ) Labs の $25K Static と $50K Static の Trading Combine、My Funded Futures の Studio のプランなどが固定の下限です。いずれも通常のプランとは料金や条件が違い、販売の期間や数に限りがあるものもあります。
この節の出典(2件)
出典: 公式ヘルプ(Topstep Labs) / 公式ヘルプ(記事)
Lucid Trading